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冷房器具の電気代を徹底比較!!

暖房器具の電気代を徹底比較!!

日本の夏は年々厳しさを増し、最近では猛暑日に35℃を超えることも珍しくありません。
冷房器具は夏を乗り切るうえで欠かせない存在ですが、その一方で無視できないのが『電気代』です。
快適に過ごすためには、冷房器具の性能や消費電力を理解し、生活スタイルに合わせて賢く選ぶことが大切です。

この記事では、家庭で一般的に使われる6種類の冷房器具を紹介し
それぞれの電気代や特徴、利用シーンを徹底比較・解説いたします!!

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冷房と電気代の基本

電気代の基本的な計算方法は
消費電力(kw) ✕ 使用時間(h) ✕ 電気料金単価」で計算できます。

電気料金単価29.80円/kWh(東京電力エナジーパートナー)を用いると、
消費電力500W(0.5kW)の冷房器具を1時間使用した場合

0.5kW ✕ 1時間 ✕ 29.8円=14.9円となります。

ただし、冷房器具によっては消費電力が一定ではないことがあります。
エアコンは室温を設定温度まで下げる際に大きな電力を消費し、到達後は弱運転で維持するため
消費電力が低下し、思っているより省エネです。

扇風機やサーキュレーターは一定の電力で稼働しますが、もともとの消費電力が小さいため電気代は低く抑えられます。

さらに、部屋の断熱性能や外気温との温度差によっても電気代は変わります。
鉄筋コンクリートの部屋は冷えやすく、木造住宅は外気の影響を受けやすいため
同じ冷房器具でも電気代が異なることに注意が必要です。

各冷房器具の特徴と電気代

夏の冷房器具にはさまざまな種類があり、それぞれに適した使い方やコストの違いがあります。
ここでは代表的な冷房器具の特徴と、気になる電気代の目安を比較してみましょう!

※電気料金単価は29.80円/kWh (東京電力エナジーパートナー)を想定。
 消費電力は一般的な家庭用製品の平均値をもとにした仮定値として設定しています。
 実際の製品や使用環境によって数値は変動します。

エアコン(冷房モード)

消費電力:600W→1時間あたりの電気代:約18円
家庭で最も一般的な冷房器具です。
空気中の熱を冷媒で吸収して室外へ排出することで
部屋全体を効率的に冷却します。

メリット

  • 部屋全体を効率的に冷やせる
  • 温度や湿度を自由に設定可能
  • 最新機種は省エネ性能が高く、電気代を抑えながら快適

デメリット

  • 本体価格や設置費用が高い
  • こまめにオン・オフすると電気代が増える場合がある
  • 定期的なフィルター掃除が必要
エアコン

窓用エアコン

消費電力:600W→1時間あたりの電気代:約18円
窓に取り付けるタイプで
壁に穴を開けずに導入可能な小型エアコンです。

メリット

  • 工事不要で賃貸でも使用可能
  • 比較的安価で購入しやすい
  • 冷房と暖房両方の機能を持つモデルもある

デメリット

  • 運転音がやや大きい
  • 冷却力は壁掛けエアコンより弱い
  • 窓の開閉に制限が出る
窓用エアコン

扇風機

消費電力:35W→1時間あたりの電気代:約1円
電力消費が非常に少なく、体感温度を下げる冷房器具です。

メリット

  • 圧倒的に省エネ
  • 軽量で持ち運びやすい
  • エアコンと併用すると冷房効率が上がる

デメリット

  • 室温そのものを下げる効果はほとんどない
  • 強風に長時間当たると体に負担がかかる
扇風機

サーキュレーター

消費電力:35W→1時間あたりの電気代:約1円
直進性の強い風で室内の空気を循環させる器具です。

メリット

  • 部屋の冷気を効率的に循環させ、冷房効率を向上
  • コンパクトで持ち運びやすい
  • エアコンの省エネ運転にも寄与

デメリット

  • 単独では冷却効果はほぼなし
  • 強風は音が気になる場合がある
サーキュレーター

冷風扇

消費電力:45W→1時間あたりの電気代:約1.3円
水を使って空気を冷やし、涼しい風を送る家庭用冷房器具です。
持ち運びが簡単で工事不要。

メリット

  • 購入後すぐに使用可能
  • 局所冷却ができ、持ち運びが容易
  • 扇風機より体感温度を下げやすい

デメリット

  • 部屋全体を冷やす力は弱い
  • 水の補充が必要
  • 湿度が上がりやすい
冷風扇

ポータブルクーラー

消費電力:650W→1時間あたりの電気代:約19円
室内の空気を冷却して送風するタイプで
設置工事不要の冷房器具です。

メリット

  • 設置工事不要で持ち運び可能
  • スポット的に涼しくできる
  • 窓用エアコンが設置できない部屋でも使用可能

デメリット

  • 部屋全体を冷やす力は弱め
  • 水を使うタイプは補充が必要
  • 本体が大きめで場所を取る
ポータブルクーラー

窓用エアコンとは

窓用エアコン

「窓用エアコン」という名前は聞いたことがあるけれど
「壁掛けエアコン」とどう違うのかよくわからないという人も多いはずです。
実は、構造や設置方法、使い方にいくつか大きな違いがあります。

仕組みと冷却の違い

壁掛け型エアコンは室内機と室外機が分かれており、冷媒を循環させて部屋全体を効率的に冷やします。
一方、窓用エアコンは室内機と室外機が一体化した構造で、1台で冷却と熱の排出を同時におこないます。
そのため、広い部屋全体を冷やすのはやや苦手ですが、小規模空間をスポットで冷やすのに向いており、
ワンルームや寝室には十分な冷却力があります。

設置方法

窓用エアコンは、設置が簡単で工事不要です。
取り付け枠を窓枠に固定し、その取り付け枠にエアコンをはめ込むと設置完了です!
使わない季節には取り外して収納できます。

壁掛けエアコンのように壁に穴をあける必要がないので、賃貸住宅でも導入しやすいです!

窓用エアコンは工事不要・簡単設置・スポット冷房向きという特徴を持ち、
壁掛け型エアコンと比べると設置の自由度が高く、短時間・小規模空間の使用に向いています。
特に賃貸住宅や季節限定での使用には最適な選択肢です。

冷房器具の比較表

ここまでの解説を踏まえ、各冷房器具の消費電力、電気代、冷却力や特徴を一覧にしました!
比較表を見ることで、自分に合った冷房器具が一目でわかります。

冷房器具 消費電力(仮定) 電気代
(1時間)
初期費用 冷却力 特徴
エアコン
(冷房モード)
0.6kW 18円 約75,000~
150,000円
(本体価格+工事費込み)
部屋全体を効率的に冷やせる
窓用エアコン 0.6kW 18円 約30,000~
60,000円
(本体価格)
工事不要、賃貸でも導入可能
扇風機 0.035kW 1円 約3,000~
10,000円
(本体価格)
電力消費が非常に少なく
体感温度を下げる
サーキュレーター 0.035kW 1円 約2,000~
10,000円
(本体価格)
空気循環に特化
冷風扇 0.045kW 1.3円 約5,000~
20,000円
(本体価格)
局所冷却向き、持ち運び容易
ポータブルクーラー 0.65kW 19円 約25,000~
70,000円
(本体価格)
スポット冷却、工事不要

上手な冷房の選び方と工夫

冷房器具を選ぶ際は、単に電気代や冷却力だけで判断せず
生活スタイルや部屋の広さ、使う時間帯まで考えることが大切です。
ここでは生活スタイル別に、最適な器具と電気代を抑えるポイントを紹介します!

一人暮らしの場合

日中ほとんど不在で短時間だけ使う場合は、扇風機や冷風扇で十分です。 電気代もほとんどかからず、持ち運びも簡単なので効率的です。

冷風扇は水の気化熱を利用するため、乾燥を防ぎながらやわらかな冷風を送ってくれます。
もし在宅時間が長い場合でも、ポータブルクーラーを選べば、部屋全体を冷やすほどではない小規模空間を快適にできます。

家族世帯の場合

リビングや広い部屋全体を冷やすなら、エアコンが必須です。
部屋全体を一定温度で保てるため、家族が集まっても快適。
電気代を抑えるコツは、設定温度を下げすぎないことと、フィルター掃除を定期的に行うことです。
最新の省エネモデルを選ぶと自動で風量などを調整してくれるので、電気代を抑えつつ快適な室温を保てます。

省エネ志向の人の場合

とにかく電気代を節約したい人には、扇風機が最もおすすめです。
消費電力がわずか30W程度で、1時間の電気代は約1円未満。
風を直接体に当てるだけで体感温度を2〜3℃下げることができます。
直接当てすぎると体に負担が掛かってくるので扇風機の首を回すなどして直接当たりすぎないようにすることが大切です。

また、エアコンの設定温度を高めにして扇風機の風を利用することで、全体の電気代をバランス良く抑えられます。

寝室での使用

睡眠中は冷やしすぎに注意が必要です。
冷風扇や弱風モードのエアコンなど、穏やかな冷風を出せる器具を使うのがおすすめです。
風を直接当てず、部屋の空気をゆるやかに動かすことで快適な睡眠環境が整います。

効率を高める工夫

電気代を無理なく下げる方法として以下の工夫や使い方があります。

  • カーテンや断熱シートで直射日光を遮る。
  • エアコン使用時は扇風機やサーキュレーターを併用し、冷気を効率よく循環。
  • タイマー設定を活用し、寝入りの1〜2時間だけ冷房を使用。
  • エアコンのフィルター掃除を定期的に行い、効率を維持。

これらの工夫を取り入れるだけで、同じ冷房でも電気代を10〜20%抑えられることもあるんです!

このように、冷房器具は選ぶ器具だけでなく
使い方や併用方法、工夫次第で快適さと電気代のバランスが大きく変わります。
生活スタイルに合わせて器具を選び、効率的に使うことが、猛暑の夏を快適に過ごすポイントとなります!

まとめ

冷房器具は電気代や冷却力、設置の手間が種類ごとに異なります。
エアコンは部屋全体を効率的に冷やせ、窓用エアコンは手軽に導入可能です。
扇風機やサーキュレーターは電気代が非常に安く、冷房の補助として効果的。
冷風扇やポータブルクーラーは局所冷却向きで持ち運びも簡単です。

「生活スタイルや部屋の広さに合わせて冷房器具を選び
併用や設定温度、風向きの調整など工夫すれば、快適さと電気代のバランスをうまく保てます。
冷房器具の特徴を理解し、賢く使うことで、猛暑の夏も無理なく快適に過ごせるでしょう!

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