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暖房器具の電気代を安くするには?

暖房器具の電気代を安くするには?

冬の電気代は夏に比べて1.3倍になるといわれています。
冬の厳しい寒さを乗り越えるために暖房は必須ですが、電気代のことを考えると憂鬱ですよね…
そんな方のために!電気代は抑えながらも、暖かく快適に過ごす方法をお教えします!

暖房器具にはたくさんの種類があり、それぞれ使用電気量が異なります。
電気使用量が変われば電気代も変わります。
適切な時に適切な暖房器具を使うことによって冬の電気代を抑えましょう!

暖房器具の特徴

暖房器具の特徴として部屋を早く暖められる《対流式》と、火を消した後でも暖かさが残る《輻射式》があります。

対流式

空気自体を温め、風で循環させて部屋を暖めるため広い部屋でもすぐに暖めることができます。
しかし一方で、空気だけを暖めているため、換気をすると部屋もすぐに冷めてしまいます。

対流式の暖房器具には、エアコンやファンヒーターなどがあります。

輻射式(ふくしゃしき)

輻射とは、熱を持った物質が赤外線を出す現象のことで、輻射を受けた物質が発する熱のことを輻射熱と呼びます。
輻射熱によって、壁や床などの材質自体を温めることが出来るため、火を消した後もお部屋が冷えにくく、暖かさが残りやすいです。

輻射式の暖房器具には床暖房、こたつ、パネルヒーター、オイルヒーター、ホットカーペット、電気ストーブがあります。

短時間で暖まりたい場合は対流式、長時間同じ部屋にとどまるならば輻射式の暖房器具を利用するのが良いでしょう。

それぞれの暖房器具の電気代

それでは今度は、それぞれの暖房器具の電気代を比較してみましょう。

エアコン(暖房) 8畳用のエアコン、消費電力が750Wの場合で電気代を計算してみると、
1時間あたり23.25円となります。
オイルヒーター 8畳用のオイルヒーター、中(700W)の場合で電気代を計算してみると、
1時間あたり21.7円となります。
パネルヒーター 8畳用のパネルヒーター、弱(600W)で使用した場合、
1時間あたり18.6円となります。
石油ファンヒーター 石油ファンヒーター、 消費電力を20Wの場合で電気代を計算してみると、
1時間あたり0.62円となります。
ガスファンヒーター 木造11畳の使用目安のガスファンヒーター、消費電力が18Wの場合、
1時間あたり0.56円となります。
セラミックファンヒーター セラミックファンヒーター、中(800W)で使用した場合、
1時間あたり24.8円となります。
電気ストーブ 電気ストーブ、消費電力が500Wの場合で電気代を計算してみると、
1時間あたり15.5円となります。
ホットカーペット 2畳用のホットカーペット、消費電力が510Wで使用した場合、
1時間あたり15.81円となります。
電気毛布 シングルサイズの電気毛布、80Wで電気代を計算してみると、
1時間あたり2.48円となります。
こたつ こたつの消費電力600Wの場合で電気代を計算してみると、
1時間あたり18.6円となります。

比べてみると、セラミックファンヒーター24.8円、エアコン23.25円、オイルヒーター21.7円、と順番に電気代がかかります。

セラミックファンヒーターは小型で1人暮らしの人や自室など狭い範囲で使うにはとても良いですが、使用頻度は少なく、一般出来にみてエアコンが一番使用頻度が高いでしょう。
そうなるとエアコンの電気代が一番ネックになってくるでしょう。

暖房器具の節電方法は?

では、これらの電気代を節約するにはどうすればよいのでしょうか?

設定温度を1度下げる

設定温度を1度下げるだけで、消費電力が10%程度節約になるといわれています。また冬場は20~21℃程度の設定が望ましいといわれています。

エアコンの設定温度を外気にとあまり差がないようにすることが、消費電力を少なくする方法です。
エアコンに限らず、ストーブや電気毛布なども少し温度を下げ、消費電力を抑えてみましょう。

窓に断熱対策をする

設定温度を1度下げると寒いと思ってしまう方も多いのではないでしょうか。
温度を下げるだけでなく、窓や入口に断熱材を貼るなどの対策をするだけで保温性が保たれ設定温度を1度下げただけでも保温状態が良ければ体感温度がかわり、温かく感じます。

窓ガラスであれば、窓ガラス用の断熱シートがありますので、窓ガラス対応のシートを取り付けてみましょう。
最近では100円ショップなどでも取り扱いが増えています。
また、ドアと床の隙間を埋めるクッション材や、カーテンの裾を暖かい空気を逃がしにくい素材に変えるだけでも十分に快適に過ごせます。

他の暖房器具と併用して使う

エアコンだけ、ストーブだけで暖房を入れてもなかなか温まらないことも多いはず。
そんな場合に、温かい空気を循環させるグッズや、こたつ、ホットカーペット、電気毛布などの特定の場所を温める暖房器具を併用することでより快適に過ごすことができます。

併用する場合には、エアコンやストーブの設定温度は下げておく、または、ある程度温まったらオフにするとより節約になるでしょう。

電気代が安い時間帯に使う

寒いとどうしても暖房器具は欠かせません。そんな時には時間の工夫もしてみましょう。

電気料金の契約によっては、お昼の時間帯の電気料金が高く、夜は安いプランになっている場合があります。
その場合には、日中はなるべく暖房器具を使わず、これから温度が低くなるくらいに暖房を入れて夜の安い時間をメインに使用することで節約できます。

暖房器具は「省エネ機能」があるものを選ぼう

沢山暖房器具の電気代の節約方法をお伝えしてきましたが、「省エネ機能」は、電気代の節約には欠かせない機能です。暖房器具はつけっぱなしで放置すると電気代は勿論、安全面でもとても危険です。
省エネ機能の中には、運転時間や室温を検知して、自動的に電源をオフにしてくれるものがありますし、 センサーで人を感知して特定の空間をスポット的に暖める機能もあります。

また、安全機能として、お子様のいたずらなどを防ぐため、チャイルドロックがついているモデルや、器具本体が転倒したとき、自動的に運転を停止する「転倒防止機能」は、小さなお子様やペット対策はもちろん、地震対策としても効果的です。

電力会社を見直す

節約をしてもどうしても電気代が気になる方は、電力会社の電気料金プランそのものを見直すこともポイントです。

Japan電力は基本料がずっと0円で400kWhまで電気料金が1kWhあたり27円のまま!

使えば使うほどお得な電力料金に乗り換えて、基準となる料金から見直してみませんか?

電力料金が高騰している今だからこそ、乗り換えるチャンスです!